2006年05月05日

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

元ユーゴスラビア代表監督で、現ジェフユナイテッド千葉監督である
イビツァ・オシムの歴史をつづった本「オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える」


オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
木村 元彦
集英社インターナショナル (2005/12)

内容(「MARC」データベースより) Jリーグ屈指の美しい攻撃サッカーはいかにして生まれたのか。ジェフ千葉を初タイトルに導いた名将が、秀抜な語録と激動の半生から日本人に伝えるメッセージ。人の心を動かす、その言葉の背景にあるものとは?


オシムがユーゴスラビア代表監督に就任した当時の、ユーゴスラビア代表は、
プロシネツキ、ボバン、ミヤトビッチ、サビチェビッチ、ザホビッチ、シューケル、
ユーゴビッチ、ミハイロビッチ、パンチェフ、ボグシッチ、ヤルニ、ヨカノビッチ、
そしてストイコビッチと、世界屈指のタレント揃いだった。


しかし、複雑な歴史背景を持つ多民族連邦国家であったため、
代表選手選考一つとっても、各民族国家より政治的圧力がかけられる。


が、オシムは誰がどの民族なのかという政治的配慮は一切せず、
代表には常にベストのメンバーを選ぶという姿勢を断固と貫く。


そのエピソードとして、当時、絶頂期にあったサビチェビッチを
「エクストラキッカー(自分ひとりでゲームを支配し、プレースキックで
得点を決められる人物)は、ピッチにふたりまで」という持論により、
敢えてサブメンバーにしたことが語られる。


そして、これら世界屈指のタレントを率いて、オシムは1990年W杯イタリア大会に臨むのであった。


本著は、1990年W杯イタリア大会時のユーゴサッカーの輝き、
その後のユーゴスラビア崩壊の歴史と、それに呼応したオシムの激動の半生、
そして当時弱小クラブであったジェフ千葉を如何にして立て直したのかに焦点を当てたものだ。


勿論、ジェフ千葉のオフィシャルサイトで有名な「オシム語録」も多数収められている。

(本著収録「オシム語録」一部抜粋)
「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか?準備が足らないのです」

「ビッグクラブは、監督という人種はそういう大きなところから話が来れば、すぐに引き受けるだろうと思っているだろうが、それは違う。ジダンやベッカムやロナウドやいろんな人間を集めても、じゃあ彼らのためにいったい誰が走るんだ?だからあそこはスペインでもヨーロッパでもチャンピオンに成れないだろう」

「作り上げることは難しい。でも、作りあげることのほうがいい人生だと思いませんか?」


当方は、この本を読んでから、ジェフ千葉を贔屓目で見るようになっただけでなく、
次期代表監督には是非ともオシムになってもらいたいとまで心底思うようになった。

サッカーを愛する人、必読です。


投稿者 Fuguzoku Blog 管理人 : 固定リンク | コメント (2) | トラックバック(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク Save This Page to del.icio.us このエントリーをlivedoorクリップに追加 このエントリーをBuzzurlに追加このエントリーをBuzzurlに追加

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コメント

この作者の『悪者見参』って本は読んだことあるよ。
旧ユーゴスラビア代表チームの話でした。
かなりヘヴィーな内容だったのをおぼえてるな。。
 
ジェフは4日前に嫌いになりました…。

投稿者 あかなぱ : 2006年05月07日 23:32

この前、飲み会でイギリス人に出会いまして、
周りの人たちと一通りサッカー話で盛り上がったので、
ところで、好きなチームってどこなの?と聞いたら、
「ジェフ」
と言われたので、えー、自国のチームじゃないの?!と驚きましたが、
もしかしてオシム・ファンだったのかも・・。
いや、たぶん西船橋在住だからだと思うけど。

投稿者 九条葱 : 2006年05月05日 23:38

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