2006年01月22日
■福井晴敏も読んでおけ!!Part1[ 本・雑誌
]
ここ2回ほど連続して直木賞絡みのエントリーを立てたので、
この勢いで2000年「亡国のイージス」,2005年「6ステイン」で、
直木賞候補になった福井晴敏も紹介しておこう。
この福井晴敏という人、とにかくガンダム好きで有名な作家である。
つい先日も、こんなニュース記事の中で、
79年に第1作がテレビ放映されたSFアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズが約四半世紀を経て、幅広い層の人気を集めている。過去の作品をリニューアルした映画が05年から順次公開され、“ガンダム展”も各地で開催。プラモデルやゲームなどの関連商品も息長い人気を誇る。物語の背景にある戦争の理不尽さや、現実の世界にもつながるリアリティーが共感を呼んでいる。【石田宗久】
(中略)第二次世界大戦や日本の安全保障がテーマの映画「亡国のイージス」などの原作者の作家、福井晴敏さんは「エンターテインメントとしてよくできているだけでなく、テロや民族紛争など戦争のメカニズムを描いていて、現実や歴史への興味を引き寄せるきっかけになる中高生向けの参考書」と評価する。
と、しっかりコメントまでしていた。
また、かつてNHKで放映された、ガンダムをテーマにした番組でも、
「ガンダムで最も印象的なシーンは?」という司会者からの問いに、
「ミハルが結わいていた髪が爆風でほつれるシーン」



というとんでもなくマニアックなシーンを挙げ、
更に「ここにエロスを感じる」と素晴らしいコメントまでしてくれていたりする。
そんなガンダム好きの作者であるからして、当然その著作も
ガンダム的な世界観で彩られていている。
で、このガンダムの影響が最も顕著に現れている福井晴敏の著作といえば、
「終戦のローレライ」だ。
(あらすじ)舞台は太平洋戦争がまさしく終焉を迎えんとする1945年8月。 米軍は広島と長崎に原爆を投下し、さらに三番目のターゲットを東京に定めていた。 それを阻止せんとする戦利潜水艦(伊507号)の絶望的な闘いを描く。
この潜水艦(伊507号)の絶望的な闘いを通して、
作者は、「戦争とは」、「国家・民族とは」、「生とは、死とは」、
そして「日本にとって太平洋戦争とは一体何だったのか?日本の現在のあり方は?」、
というテーマを容赦なく読者に問いかけてくる。
テーマは重いが、これにガンダム的な人間ドラマを加味して、
一級のエンターテイメント小説に仕上げてあり、
爽快な読後感が味わえる仕掛けになっている、というなんともすごい作品である。
「終戦のローレライ」必読です。
尚、この「終戦のローレライ」、映画化もされており、既にDVDも発売になっていたりするが、
まかり間違ってもこの映画から先に見ることの無いように。
原作を読んだ身からすると、これはちょっとねえ・・・
ちなみに、この作者、本当に熱狂的なガンダム狂なようで、
なんと『∀ガンダム』のノベライズまで担当していたりしている。
こちらもかなり評判が高いようなので、いつか読まないと。
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