2006年01月20日
■「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ(石田衣良)はただものではない!![ 本・雑誌
]
先日発表になった第134回芥川・直木賞に関連して、
第129回直木賞受賞者である石田衣良について書いてみる。
石田衣良の代表作といえば、やはり「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ。
(というか、この作品以外読んだこと無いんだが・・・)
池袋を舞台に起こる事件を、池袋西口公園近くの果物屋の息子「マコト」が
トラブルシューターとして活躍するハードボイルド風短編集である。
個性豊かな登場人物を数多く配し、息をもつかせぬ展開で、
異常なほどのスピード感で仕上げた、
まさに「ストリートの「今」を鮮烈に刻む青春ミステリーのニュービート」。
非常に読みやすい作品だが、だからといって決してぬるくない。
とにかくソフトな文体で終始書かれているが、
これが却って残酷な描写を際立たせ、恐怖を感じさせてくれたりするのだ。
いやはや本当、この作者の文才には脱帽である。
また、この主人公である「マコト」の描かれ方がとにかく素晴らしい。
マコトの一人称で語られる多くの言葉は、作者なりのこだわりであったり、
現代社会に対するメッセージだったりするのだが、
これが押し付けがましくなく、実にさりげなく物語中に配されており、
たまらなく魅力的に感じるのだ。
そしてこの本を読み終える頃には、きっとあなたもマコトの刺激を受けて、
クラシック音楽を聴きたくなったり、読書をしたくなったり、
散歩をしたくなったりしている自分に気付く筈だ。
エンターテイメント作品にも関わらず、作者は実に能弁に語っている。
これが東野圭吾の作品と決定的に違うところだろう。
ということで、石田衣良ただものではないです。
未読の方は、是非一読を。
ちなみに以前書いた当ブログのオフ会報告は、
この小説の文体だけ冗談半分に真似て書いたものだったりする。
最後に一言。
ブクロ最高!フクロ最高!フグ最高!フグ族最高!
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コメント
新たな課題図書ですな。。
このシリーズって5巻で完結してるの?
FZは何巻まで読んだの?
投稿者 akanapa : 2006年01月21日 02:47








>このシリーズって5巻で完結してるの?
していないでしょう。
短編集だから、多分、この作者だったら、この設定を使って、いくらでも書けるんだと思う。
人気あるから、ヘタするとライフワーク的に続くかもね。
>FZは何巻まで読んだの?
オイラは4巻まで。なにぶん文庫にならないと読まないもので。。。
投稿者 Fuguzoku Blog 管理人 : 2006年01月22日 02:49